「やっと部活が終わった。でも、もう11月。今から受験勉強を始めて間に合うのかな……」
この記事は、部活引退後にそんな不安を抱えている高3のための記事です。
僕は高校3年の8月まで野球部を続け、引退した時点で受験勉強はほぼゼロでした。そこから共通テストまでの約5か月で、国立大学の理系学部に合格しました。
この記事では、前半で僕自身の体験(8月スタート)を、後半で11月から始める場合の計画の例を紹介します。
結論:部活引退後の受験勉強は、11月からでも戦える。ただし「全部やる」はやめる
11月1日から数えると、共通テスト(2027年1月16日・17日)までは約11週です。
正直に言うと、間に合うかどうかは、志望校と今の学力しだいです。だからこそ大事なのは、限られた時間を「どこに使うか」を最初に決めることです。
全教科を平均的に上げようとすると、11週間では全部が中途半端に終わります。僕自身、英語と国語は「失点を抑える」ことに割り切り、数学・物理・化学で点を稼ぐと決めてから、勉強の迷いがなくなりました。
【体験談】僕の場合:8月引退・勉強ゼロからのスタート
引退直後の2日間は、思いきり遊んだ
引退してすぐの2日間は、それまでの自分へのお疲れさまの意味も込めて、勉強せずに遊びました。そのあとは切り替えて、勉強に集中しました。
最初にやったのは、勉強ではなく計画づくりです。もともと予定を立てるのが好きだったので、共通テストまでに何をやるかを先に決めてから、勉強を始めました。
1日の勉強時間
引退してからは、だいたいこんな生活でした。
- 平日:18時ごろまで学校に残って勉強 → 移動して19時〜22時は塾で勉強
- 土曜:14時〜22時、塾で勉強
- 日曜:8時〜18時ごろ、図書館で勉強
場所と時間を固定していたので、「今日は何時から勉強しよう」と迷うことがほとんどありませんでした。
11月ごろの成績は、全然よくなかった
正確な点数は覚えていませんが、11月ごろの模試は、900点満点で5割台後半くらいだったと思います。決していい点数ではありませんでした。
一番びっくりしたのは、なんとなく解いた英語のリーディングが 20点 だったときです。これは今でもはっきり覚えています。
それでも、そこから共通テスト本番までに、数学・物理・化学を中心に点数を伸ばすことができました(本番は物理8割・化学9割)。11月の時点の点数で、あきらめる必要はありません。
【計画の例】11月から始める場合の逆算計画:4つのステップ
ここからは、11月から受験勉強を始める場合の計画の立て方です。あくまで一例なので、志望校の配点や今の点数、体調に合わせて調整してください。迷ったら、学校や塾の先生にも相談しましょう。
ステップ1:志望校の配点を見て「稼ぐ教科」を決める
まず、志望校の募集要項で、次の2つを確認します。
- 共通テストと二次試験の配点の比率
- 共通テストで必要な科目と、それぞれの配点
理系の国立大学は、二次試験で数学・理科の配点が大きい大学が多いです(ただし大学によって違うので、必ず自分の志望校で確認してください)。その場合、共通テストの数学・理科で積み上げた力は、そのまま二次試験の力にもなります。
僕が実際にどの教科で何割を狙ったかは、こちらの記事にまとめています。

ステップ2:教科ごとの目標得点率を決める
次に、教科ごとに「今の点数 → 目標」を決めます。ポイントは、伸びしろの大きい教科に高い目標を置き、苦手な教科は「失点を抑える」目標にすることです。
たとえば、こんな形です(架空の受験生を想定した仮の例で、僕の成績ではありません)。
| 教科 | 今 | 目標 | 方針 |
|---|---|---|---|
| 数学 | 58% | 75% | 基本例題に絞って取りこぼしをなくす |
| 化学 | 47% | 75% | 弱い単元から順に穴を埋める |
| 物理 | 42% | 70% | 力学・電磁気を先に固める |
| 英語 | 48% | 60% | 時間を計った過去問とリスニングを毎日 |
| 国語 | 45% | 50% | 漢文を固め、失点を抑える |
僕の場合は、国語の目標を最初から5割に設定し、そのぶんを理系科目でカバーする設計にしていました。
国語を何割にすればいいかの決め方は、こちらの記事で詳しく書いています。

ステップ3:月ごとにやることを決める
11週間を3つに分けます。
- 11月:基礎の穴埋め
数学は基本例題、理科は基本問題。新しい参考書は増やさず、今持っている本を使います - 12月:共通テストの形式に慣れる
共通テスト形式の問題集や過去問を、時間を計って解き始めます - 1月前半:仕上げ
過去問と予想問題で時間配分を固め、間違えた分野だけに戻ります
ステップ4:1日の時間割を固定する
最後に、1日の時間割を固定します。僕がやっていたように、「この時間はこの場所で、この教科」と決めておくと、迷う時間がなくなります。
- 平日:学校のあとの時間を、数学 → 理科 → 英語のように教科ごとのブロックに分ける
- 休日:午前に数学や理科の重いもの、午後に解き直し、夜に英単語やリスニング
毎日同じ時間に同じことをする、というのは部活の練習と同じです。
部活引退組がやりがちな失敗
1. 苦手な教科に時間を使いすぎる
苦手な教科を人並みに引き上げるのと、得意な教科をさらに伸ばすのとでは、同じ時間でも点数の伸び方が大きく違うことがあります。志望校の配点しだいですが、11週間しかないなら、苦手教科は「失点を抑える」と割り切るのも一つの手です。
2. 参考書を増やしすぎる
不安になると、新しい参考書を買いたくなります。でも、11週間で本を増やすほど、1冊あたりの完成度は下がります。
3. 「もっと早く始めていれば」と後悔しすぎる
僕にも後悔はあります。旧帝大を目指すなら、数学はもっと早い時期からチャートより上のレベルの問題集をやるべきでした。英語も、毎日の積み重ねがものを言う教科なので、高1のころからコツコツやっておけばよかったと思っています。
ただ、それは過去の話です。後悔するよりも、残りの時間で何をやるかを決めるほうが大事です。 これから部活を引退する高1・高2の人は、英語だけでも毎日少しずつ続けておくと、あとでかなり楽になります。
野球部の経験は、受験でも生きた
僕は、最後の大会で試合に出ることができませんでした。その悔しさが、受験勉強に向かうエネルギーになりました。
それに、スポーツは、どれだけ努力してもいつ結果が出るか分かりません。勉強も同じで、たくさん勉強してもすぐに点数に出るとは限りません。だからこそ、結果がすぐに出なくてもモチベーションを保ち続けることが大事だと、部活の経験から知っていました。
部活をやり切った人は、「結果が出るまで続ける力」をすでに持っています。それは受験でも、大きな武器になります。
情報Iも忘れずに確認を
多くの国立大学で、共通テストの「情報I」が受験科目に入っています。必須かどうか、配点がどれくらいかは、大学・学部によって違うので、必ず募集要項で確認してください。
必要な場合は、11月から週2回でいいので、問題に触れておきましょう。直前に詰め込むのは危険です。
(僕の受験のときには、まだなかった科目なので、ここは一般的な注意点として書いています)
まとめ
部活引退後の受験勉強が間に合うかどうかは、11月から共通テストまでの約11週の使い方しだいで大きく変わります。
- 志望校の配点を見て、稼ぐ教科を決める
- 教科ごとに、今の点数 → 目標を決める
- 月ごとにやることを決める
- 1日の時間割を固定する
部活をやり切ったみなさんの受験を、心から応援しています。
※この記事は、僕自身の受験経験にもとづく内容です。志望校の配点や出題範囲は、必ず大学の募集要項で確認してください。


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