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物理はこう勉強していました。やったことは、実はシンプルです。
- 物理のエッセンスを2周する(「力学・波動」と「熱・電磁気・原子」の2冊)
- 良問の風を2周する。わからないところは、その都度エッセンスに戻って、その単元を2周する
- 目標が高い人は、名問の森まで進む
この記事では、この順番でやった理由と、問題集の回し方、そしてなぜ最初の1冊に物理のエッセンスを選んだのかを書きます。数学が得意な人ほど、この参考書を使えば、物理がもっと得意になるはずです。

物理のエッセンスを2周する
物理のエッセンスは2冊あります。「力学・波動」と「熱・電磁気・原子」です。まずこの2冊を、それぞれ2周します。
1周目は、最後まで読んで、例題を解いていきます。全部わからなくても大丈夫です。2周目で、自分の言葉で説明できる状態にします。
エッセンスは、問題集というより「物理の考え方を身につけるための参考書」です。ここで土台ができていないまま次に進むと、良問の風で必ず詰まります。
良問の風を2周する。詰まったらエッセンスに戻る
次は良問の風です。標準的でよく出るタイプの問題が並んでいて、共通テストと二次試験の基礎固めになります。こちらも2周します。
ここで一番大事にしていたルールがあります。
わからない問題、わからない分野があったら、その都度エッセンスに戻って、その単元を2周する。
問題を解いて、解答を読んで、「なるほど」で終わらせない。つまずきの原因になっている単元まで戻って、土台から直します。遠回りに見えますが、結局これが一番早かったです。
目標が高いなら、名問の森
良問の風を完璧に終わらせて、さらに高いところを目指すなら、名問の森もおすすめです。入試問題の中から選ばれた問題が入っていて、難関大の二次試験対策になります。
問題集の回し方:2周して、付箋で3周目
これは物理に限らず、問題集を使うときの基本にしています。
- まず、全部の問題を1周する
- 2周目で、もう一度全問を解く。わからなかった問題に付箋を貼る
- 3周目は、付箋を貼った問題だけ戻ってくる
全部を何周もするのではなく、できなかった問題にだけ時間を使います。解けるようになった問題は付箋を外していくと、残りが減っていくのが目に見えて、続けやすいです。
なぜ物理のエッセンスなのか
理由は、公式を微分で説明してくれるところです。
例えば、電磁気の自己誘導起電力。多くの教科書では、次の式で習います。
V = −L × ΔI/Δt
Lは自己インダクタンス、ΔI/Δtは電流の変化の割合です。
物理のエッセンスでは、これを微分を使って、こう教えてくれます。
V = −L × dI/dt
やっていることは同じです。ΔI/Δt は「ある時間の間の、平均の変化の割合」。dI/dt は「その瞬間の変化の割合」です。電流が時間とともになめらかに変わる問題では、後者を使うと、式が一本でつながります。
例えば、コイルに交流電流 I = I₀ sin ωt が流れているとします。dI/dt = ωI₀ cos ωt なので、コイルの起電力は −ωLI₀ cos ωt になります。ここから、こんなことが一気に出てきます。
- コイルの電圧の最大値は ωLI₀ で、ωL がコイルのリアクタンスになること
- 電圧の位相が、電流より π/2 進むこと
暗記していた交流回路の結論が、微分から導けるようになるんです。
物理は、微分と積分がかなり大事です。数学が得意な人は、この参考書を使えば、物理がもっと得意になると思います。数IIIの微分を習ってからの方が読みやすいので、数学の先行学習をしている人には特におすすめです。
使うときの注意点
- 版に注意:僕が使っていたのは、受験当時の版です。改訂されていることがあるので、買うときは最新版を確認してください
- 参考書を増やしすぎない:まず上の3冊で、それぞれ2周やり切る方が、あれこれ手を出すより力がつきます
- 微積は必須ではありません:高校物理は、微積を使わなくても解けます。詰まる人は、無理にこだわらなくて大丈夫です
紹介した参考書
まとめ
- 物理のエッセンス(2冊)を2周 → 良問の風を2周
- 詰まったら、その単元のエッセンスに戻る
- 問題集は「2周して、付箋を貼って、3周目」
- 数学が得意な人は、微分で説明してくれるエッセンスが合う
英語と国語が苦手でも、数学・物理・化学で点を稼ぐ戦略については、こちらの記事に書いています。[内部リンク:共通テストの配点戦略の記事]
次は、ここで紹介した参考書の中身を、もう少し詳しく書いていきます。


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