
青チャートを2周して国立大理系に受かった、具体的な使い方
数学は、僕の受験戦略の中で最初に仕上がった教科でした(記事4参照)。使っていた参考書はただ一冊、青チャートです。今回は、この1冊をどう2周して、どこまでのレベルに到達したのかを具体的に書いていきます。
なぜ青チャートを選んだか
青チャートは、数研出版が出している数学の網羅系参考書で、全国の多くの高校で学校指定・推薦の参考書になっています。教科書レベルの基礎から、入試の標準〜やや発展レベルまでを1冊でカバーしているのが特徴です。
学校からは最初、サクシードと青チャートの両方が配られていました。その中で青チャートを選んだのは、「解法のパターンをどれだけ知っているか」という、理系数学で武器になる部分がしっかり含まれていると感じたからです。
青チャートの構成と、実際に解いていたレベル
青チャートは、難易度別に「基本例題」「重要例題」「演習問題」といった階層で構成されています。基本例題だけでも教科書レベルはひと通りカバーでき、重要例題まで解ければ共通テスト〜標準的な二次試験レベルに届きます。
数ⅠA・ⅡBに関しては、時間の制約もあり、基本例題だけに絞って解いていました。章末問題までは手を出していません。それでも記事3・4で紹介した通りの得点率まで到達できたので、時間が限られている理系受験生にとって、基本例題を確実に仕上げることの方が優先度は高いと思っています。
1周目:見て、解いて、分からなければすぐ答えを見る
1周目の進め方は、シンプルなルールに沿っていました。
- 問題を見て、解法がすぐに思い浮かぶか確認する
- 思い浮かんだらそのまま解く
- まったく思い浮かばなかったら、時間をかけずにすぐ答えを見る
- 解法が分からなかった問題には付箋を貼っておく
「分からない問題に長時間悩まない」というのがポイントです。分からない問題を無理に自力で解こうとする時間は、青チャートのような問題量が多い参考書では特に無駄になりやすいです。答えを見て理解し、後でもう一度自力で解き直せるかどうかを確認する方が、同じ時間でも効率よく進みます。
2周目:付箋を貼った問題だけを解き直す
2周目は、9月中旬以降、1周目で付箋を貼った問題――つまり解法が分からなかった問題だけに絞って解き直しました。全問をもう一度やり直すのではなく、「まだ自分のものになっていない問題」だけに時間を使う方法です。
全範囲をもう一度解き直すよりも、弱点だけに絞った方が同じ時間でも定着効率が良くなります。1周目で「見て、解いて、分からなければ付箋」というテンポの良いやり方をしていたからこそ、2周目をこの絞り込み方式にできたのだと思います。
青チャートのメリットと、大変だったところ
良かった点は、解説が丁寧で、答えだけでなく「なぜその解法を選ぶのか」という考え方まで書かれていることです。1冊で基礎から標準〜発展レベルまでカバーできるので、途中で参考書を買い足す必要がありませんでした。
大変だった点は、単純に問題量が多いことです。全問を丁寧にやろうとすると挫折しやすい参考書でもあります。僕の場合は、基本例題に絞ったこと、そして「分からなければすぐ答えを見て付箋」という進め方で、このボリュームの壁を回避しました。
記事2で紹介した通り、土日は好きな数学から1日をスタートさせるようにしていたのも、青チャートのボリュームに押しつぶされないための工夫でした。
青チャートだけで、どこまでのレベルに届くのか
記事3・4で紹介した通り、模試では数学7割、本番は難化した年で6割まで届きました。青チャートの基本例題を2周、確実に仕上げれば、このレベルまでは十分到達できます。
旧帝大クラスのさらに難しい二次試験問題まで安定して解けるようにしたい場合は、基本例題を仕上げた後に重要例題・演習問題まで手を広げるか、もう一段階上の問題集に進むのがおすすめです。
まとめ
数学の土台は、青チャートの基本例題を「見て、解いて、分からなければ付箋」というテンポで2周やり込んだことで作られました。派手なテクニックはなく、1冊を効率よくやり込む、という地味な方法です。次は、共通テストと二次試験の範囲がほぼ一致している物理について書いていきます。


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